こんにちは、カウンセラーめぐです。
ココロノマルシェに寄せられたご相談にお答えします。
今回は、「家族の体調が悪いとイライラするのはなぜ? 穏やかに見守れるようになるには?」というご相談です。
考えられる理由と、どのようにすればいいかをご提案しています。
※ココロノマルシェ
根本裕幸氏の弟子であるカウンセラーたちが、寄せられたご相談にお答えするコーナーです。
===ご相談文===
家族の体調が悪いとイライラする
もっち さん
53歳主婦です。
主人の体調が悪いととてもイライラしてしまいます。頭痛や肩こりで鎮痛剤を飲む姿を見るとムカついてきます。
主人は健康診断の結果 コレステロール値や血圧が高く 現在食事や運動など生活習慣を見直している最中ですが 値が下がらなくて それについてもムカつきます。
現在一人暮らしをしている成人した子供達が子供の頃 嘔吐したり発熱したりすると 可哀想と思いつつとてもイライラして嫌になっていました。
とにかく家族の体調が悪いと とてもイライラします。
「なに体調崩してるんだよ」「さっさと元気になれよ」と 言ってしまいそうになります。
人間なんだから体調の良くない時もある そんな時はゆっくり休んでまた元気になればいい と 見守りたいのですが …。
「こんなにイライラするのはなぜなのか」
「穏やかに見守るようになるにはどうしたらいいのか」教えて頂きたいです。
よろしくお願いします。
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もっちさん、ご相談ありがとうございます。
さっそくお答えしていきますね。
>「こんなにイライラするのはなぜなのか」
これは、ひとつは『投影』だと思います。
(ほかにもあります。後述しますね)
ものすごくシンプルに申し上げると、「自分に厳しくしていると、家族にも厳しくしてしまう」んですね。
推測ですが、もっちさんはこれまで「私が倒れるわけにはいかない」と思って、自分を律してこられたのではないでしょうか。
少しくらい体調が悪くても、お子さんのことや家事などを、いつも通りこなしていませんでしたか?
頑張ってできるのが当たり前になっていると、周りの人がどうしてできないのか分かりません。
また、「○○すべき」「○○してはいけない」と自分に制限をかけていることが多いと、それを守らない人に腹が立ちます。
よくある例えですが、「したくもないダイエットをしていると、目の前でケーキを食べる人にむかつく」という感じです。
ですので、自分に厳しすぎるところを緩めてみてはいかがでしょうか。
(厳しいという自覚はないかもしれないんですけど)
もっちさんが、健康や体調管理についてどう思っているか、書きだしてみてくださいね。
自分の価値観と、実践してきたことが見えてくると思います。
そのなかで、もうルールを変えてもいいなという項目を書き換えていきます。
例えば、こんな感じです。
38.6℃までは稼働範囲。休み休みでも家事育児すべし
→ 37.5℃超えたら無理せず休む
休みとは限界がきて倒れてから休むもの
→ 動けるうち、余力があるうちに休む
薬はなるべく飲まない
→ 症状が楽になれば体力温存又は回復できるから、早めに飲むのもアリ
私はもっちさんと同じくアラフィフなのですが、体調がこれまでとは少し違うぞ?と感じることが出てきました。
なので、先ほど挙げたのは実は私のことです。
やけに具体的だったでしょ?(笑)
もっちさんも、これからの自分に優しくしてあげるつもりで取り組んでみてくださいね。
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そして、イライラするということは、怒っているということですよね。
怒りは感情のフタとも言われていて、その下に別の感情が隠れています。
>現在一人暮らしをしている成人した子供達が子供の頃 嘔吐したり発熱したりすると 可哀想と思いつつとてもイライラして嫌になっていました。
もっちさんのお子さんが小さい頃は、「夫は仕事、妻は家庭」という風潮が、今よりずっと強かったと思います。
そうすると、お子さんの具合が悪い時の対応も、全てもっちさんに降りかかっていたのではないでしょうか。
(違っていたらごめんなさい。以下はもっちさんが対応していた前提でお話ししています)
具合の悪いお子さんを看病しつつ、ほかのお子さんも見て、家事もこなすって、ものすごく大変だったと思います。
「子どもの面倒は母親がみるのが当たり前」と思っていたら、弱音もなかなか吐けなかったかもしれません。
もしかしたら、自覚しないうちに封じ込めてしまった気持ちがあるのではないでしょうか。
この大変さを分かってほしい。
しんどいから助けてほしい。
でも言ってもしょうがないよね。
そんなふうに、見ないふりしていたこと、言えなかったことがあったとしたら、何だろう?
言いたいことがあるとしたら、誰に伝えたかったんだろう?
ここに気がつくと、ふっと力が抜けると思いますよ。
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それから、もうひとつ。
>とにかく家族の体調が悪いと とてもイライラします。
>「なに体調崩してるんだよ」「さっさと元気になれよ」と 言ってしまいそうになります。
この言葉は、もっちさん自身に向けられている部分もあると思います。
大変だったときに言えなかった気持ちもあると思います。
そして、もっちさんの不安が隠れているように感じます。
お子さんが小さかった頃もそうだし、今、ご主人のコレステロール値や血圧が高いこともそう。
大丈夫なのかな、このままもっと悪くなったらどうしよう。
不安だから、怖いから、イライラしてムカつくことで、平気なふりをしようとしているのかもしれません。
>「なに体調崩してるんだよ」「さっさと元気になれよ」
を翻訳させていただくとすれば、「体調を崩されると心細いじゃない。早く元気になって安心させてよ」かなぁと。
自分が不安なんだな、と知っておくといいと思います。
そして、できれば素直な気持ちを伝えてみるといいです。
ご主人に。
あの頃大変で、本当はあなたに助けてほしかったの
私が頑張ってきたのは、心配をかけたくなかったからなの
つい強がっちゃうけど実は心細いの
本当は頼りにしているの
あなたと一緒に過ごす時間が幸せよ
とかとかとか。
はい、いきなりハードルが高くなりましたね!
でもでも、すごく効果があると思うんですよ。
ご主人への遠慮や諦めが問題の根底にありそうなので。
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もっちさんは、もしかしたら自分を冷たいとお思いだったかもしれません。
体調が悪い家族にイライラするなんて、ひどい。最低。と感じてらっしゃたかもしれません。
でも、そんなことないです。
「穏やかに見守るようになるにはどうしたらいいのか」とご相談いただいているわけですから。
そこにはちゃんと愛と優しさがあるのです。
安心してくださいね。
より幸せな日々を過ごされるよう、応援しています。
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宣伝させていただくわ。
カウンセリングもございましてよ、奥様。