雨の夜の話

読んでくださる皆様、こんにちは。
めぐです。


何か引っかかることがあったり、問題にぶつかったとき、「もしかして、こういうこと?」と気づくと、状況が良くなるって経験はあります?
「当たり!」って誰かが言ってるみたいに。

私は幾度かあるんですが、最近では先月にありました。
そのときの私の脳内会話の模様と、その後を今回はお伝えしまーす。


私がここ何年か(←長っ)モヤモヤしてたのは、私が残業すると夫の機嫌が悪いこと。

子どももおるし、私が残業することで夫に負担がいくだろうけど、夫が残業したり長期出張のときに、私は別に不機嫌にはならんやん。
夫が残業して帰って、自分のことだけして寝てしまっても、文句言ったことないやん。
おかえり、お疲れさま、ご飯温めるねって労ってるやん。

なのに、私が残業したときは不機嫌て、理不尽ー!!


それでも普段はまあいいかとやり過ごしてしまうのに、この時はいつも以上に引っかかったの。


これから帰るね、と送ったLINEの、夫からの返信に漂う不機嫌。
その日は雨。
冷たい雨の夜。
夜の、ほかに誰もいないバス停。
疲れてる私。

あふれてくる、ちょっと拗ねたようなきもち。

何、あのLINE。
私だって頑張ってるのに、なんで私が悪いみたいになってんの。

《そら、自分が悪いと思ってるからやろな》


ちょっとイラッとしながら思った瞬間、即座に、むしろ食い気味に返ってくる言葉。
早すぎ。
もう少しひたらせてくれてもいいんじゃないの?


そう、残業することが悪いと思ってるのは私。
私の段取りが悪いからだよね。
なんでそんなに出来ないの。
見通しが甘いんじゃないの。
何年働いてんの。
さっさとやっておけば、こんなに残業しなくていいのに。
自業自得よね。


「何言ってんの、私だから、この程度の残業で済んでるんだよ」


えっ、今度はなんか強気な発言が出てきた。
ええっ?
驚きながらも続けよう、そうしよう。


残業してさ、はー疲れたなって帰れば機嫌悪くされてさ。
なんでこっちが気を遣わなきゃならないの。


《だから、残業しないといけない自分を嫌ってるからやろ》


だから、早いって。
もうちょっと、グレさせて欲しいんだけど。

でもそうか、残業しないといけない自分を、無能だと責めてるのか。


「あのね、去年異動してきて、複数の業務を一人で担当していて、さらに締切が重なってるわけ。
ただでさえ忙しいのに、この間から仕事する時間が制限されてるんだよ。
これで定時に帰るって、無理じゃない?」


「私じゃなかったら、同じ作業するのにもっと時間かかってるんゃないの?」


《自分を責める癖がまだ残ってるんだねえ(ニヤニヤ)》


お、おおう・・・。
自分を責める癖ね。そうね。
以前と比べたら、格段に良くなってると思ってたけど、そうね。

出来てることより、出来てないことに目を向けちゃうわね。

私は私なりに頑張ってるし、できてる。


私は、私を大事にしていい。
大事にすると決めていい。
決めたとおりにしていい。

うん、そうする。





よし、もういっちょ。
今回のことで、解放されたがっている私の感情があるとすれば、それは何?


《寂しさ》


えっ?
寂しさ?寂しいの?
意外。

そっか、そうだったのか。
ふーん。そうか。

なんか涙出てきたな。夜で助かったな。
鼻もちょっとグズグスするけど、マスクしてて良かったな。

ふーーー。


にじんでユラユラ揺れて見える灯りを眺めながら、家に着いた。





その日はあまり変化が無かったけど、翌日以降はこんな感じになりましたよー。

・残業してても、サバサバした気持ちでできるようになった。これだけでも随分と楽。
・帰宅した時に、夫が穏やか。落ち着ける。
・上司に締切がくる仕事の一つを頼めた。
 ↑気が楽になっただけでなく、私の仕事の大変さ(細かくてめんどくさい)を体感してもらえた。イヒヒ。



小さなことなんだけど、過ごしやすくなるのって、嬉しい。

そして、自分の中から意外な答えが出てくるのは面白い。



意外と強気で自己肯定感高めな自分がいて、主張してきたことが新鮮でしたよ。

読んでくださってありがとう。