ハゲができたときの話

あなたは、硬貨の名を冠したハゲが出来たことはありますか?
いわゆる、10円ハゲとかそういうやつ。


私は高校生の頃、出来たことがあります。


近所の美容院で髪を切ってもらってたら、美容師のおばちゃんが
「あんた、ここハゲてるよ!」
と直球で教えてくれたのです。


お、おばちゃん・・・。

(おばちゃんは、私が保育園の頃からの付き合いなので、遠慮がない)


鏡を借りて確認した500玉くらいのハゲは、後頭部の少し下あたりに出来ておりました。


ぬぬう、いつのまに。
鏡越しにもけっこう存在感あるじゃんか。



原因は、ひねりもなく、ストレスってやつかなーとは思ったのです。
この頃、家でも学校でも何かと気苦労が多かったものですから。ほほほ。


一応は年頃の娘だったので、「あらやだ、恥ずかしい」とは思いましたよ、ええ。


でも、このハゲは、髪をかきあげたりしなければ、目立たない。
全然、痛くもかゆくもない。


ストレスが体に出るにしても、「ちょっとかっこ悪いだけで痛くない」って、私の体ってばいい選択したんじゃないの?
私、えらくない?

ひどくなるようだったら、また考えようそうしよう。


というお気楽な結論に達し、なるべく気にせず過ごすことにしたのです。


最初の頃はやっぱり気になって、ときどき鏡でチェックしたりもしたけども。

だんだん見なくなり、そのうち、いつのまにか治ってました。



あー、やっぱストレスだったか。

でも、辛いとか苦しいとか、思っちゃいなかったんです。
ちょっとあれこれ重なってるけど、まあこんなもんかと。


そんな感じだったので、今思うと危なっかしい状態だったのかもなあ、と思います。


体に出るくらいのストレスがかかってるって自覚してないってことなので。


だから、ハゲができて、ストレスかなと気がついたのが良かったのかもしれません。


おばちゃん、教えてくれてありがとう。


ハゲでも病院に行った方がいいケースもあると思うので、その辺はご自身で判断していただきたいのですが。


①自分に起こった出来事を、とりあえずそのまま受け入れる。

②不幸中の幸いでもいいので、良かったことを見つける。

③できる範囲で対応する。

④焦らず様子を見る。


というのは、対処法としては良かったのかもと考えた次第であります。
(状況によっては迅速な対応が必要なケースもありますよ、もちろん)



ちょっと疲れたかな。
ちょっとしんどいかな。

まだ大丈夫と思っても、早めに自分に優しくしてあげたいですね。

自戒をこめて、ここに記します!


読んでくださって、ありがとう。